羅門しか知らない霊の恐怖
連載第二話

今日は第2回目として、1日2日早いのですが、お話をしたいと思っております。怖い話といっても、読者の方に誤解があってはいけないのですが、怖い話というのは、よく殺人事件にあるような、惨殺死体だとか、ホラー的な話ではありません。血の滴るような話ではありませんから、そういった話が怖い話だと思っていらっしゃる方は、私の文章をお読みになってもつまらないですよ。私の考えといたしましては、怖い話はやっぱり知っておいた方が良いということなのです。日常的な感覚では理解できないようなことを、曖昧な感覚で話を納めてしまうというのは間違いだと思うのです。
例えば、小さな子供が、お部屋の隅っこをじっと見ていたり、あたかもそこに何かがいるように振る舞ったりして、その隅っこの方をじっと見てニコッと笑う、ということをすることがあります。大人から見たら不思議ですね。うちの子ちょっとおかしいんじゃないかと思うのが当たり前でしょうね。これは実は良くないことで、その部屋の隅っこには悪い霊がいるのです。それがどの程度のものかは、本人に会わなければわかりませんから、推察でものを言うのは危険ですが、良くない霊がいるということに関しては間違いありません。その部屋の隅っこにいる悪い霊は、子供の中にも悪い霊があるということをよく知っています。ですから「おーい俺もここにいるぞ」というような感覚で、その子供に自分の姿を見せるような仕草をするのでしょう。他の人には全然見えなくても、その子供にとっては悪い霊の同士、友達ですから、ふっと見てニコッと笑ったりするのです。しかしこれはいずれ消えていきます。ただちょっと寄り道をしただけのような感覚で、その子供の将来を左右するようなことはまずありません。ですから、そのような経験をお持ちのお母様やお父様は、まったくご心配なく、お気になさらないで結構です。とにかくひとつの霊が、自分の存在感を表すためにそういうことを行うことに関しては、何ら間違いがないわけです。ですから、別に怖い話ではないのですが、間違った感覚はお持ちにならない方が良いかなという、私の考えです。

ただ、私が一番注意しなければならないと考えることは「私には霊感があるんです」「子供の頃から霊感が強いんです」ということを自慢なさる方がいらっしゃることです。これは本当にお辞めになったらいかがですか。なぜならば、霊感が強いというのは、悪い霊をいっぱい持っている、悪い霊を感じる体質を持っているということなのです。これは良いことではありません。ですから、あの人何か悪いこと起きるかなと思ってしまう、そのときに「私は霊感が強いから」と思うかもしれませんが、自分が悪いから、悪いものを見るとわかるのですよ。そういう人には、できるだけそばに近づかない方が良いですよ。昔から伝説があるように、うつってしまいます。別に霊感が強いからといってプラスになることは何もありませんし、私は悪い霊を持っていますと自分から話をしているようなものですから、皆さんはなるべくお近づきにならないように、それだけはハッキリ申し上げておきます。事実怖い話ですよこれは。本当に怖いと思います。錯覚の世界ですね。とにかく、やめた方が良いことは、おやめになった方が良いと思います。

また、あえてはっきりわからないように書きますが、お座敷なんかに出てくる人形の正体とか、女の子の正体とか、そこの息子さんの正体とか、そういうのを見ると非常に縁起が良い、幸せになれる、という言い伝えがあるようです。だからそこの家にお泊まりになって、そういうものを見たいなという気持ちを持っている人がいますが、逆にそれは良くないものなのだと言う説もございます。私は、それは良くないものであると考えております。良いことだなんて飛んでもない話で、悪いのです。昔は日本でも、昔はですよ、間引きがあったのです。間引きがあるということは、子供を殺すということです。生まれた子供を泣く泣く裏の川へ流したりしていたのです。それは文献にも残っています。今がそうだということではありません。そういうことが実際ありまして、そういうことのために亡くなった子供の霊を慰めるために、お人形さんをいっぱい家に飾ったのです。その名残でしょう。ですから、良い霊がそこにいるというようには考えられません。と同時に、霊的な見地から考えても、それはあり得ない話で、その小さなお人形さんが飾られているところへ、そういうことで流された霊が帰ってきて、「お父さん、お母さん」などと言っているのかもしれませんね。ですからそのお人形さんに会うと、いいことがある、そうではありません。そういうものに会うということは、その霊に会うということですから、供養ができるのです。大変だったね、あなただけ間が悪かったね、そういう目にあったね、かわいそうだったねと供養してあげること、これは大事ですね。何事も良いことか悪いことか、どちらかに決めつけることが今の世の中には多いですが、そういう問題ではなく、とにかく供養してあげるという優しい気持ちを持っていることが、今の世の中には必要ではありませんか。私はそう思います。

私の話が怖くないという意見を頂きましたが、それは結構です。血のドロドロ出てくるような話ではありませんし、またそういう話をするつもりもありません。夏は幽霊とか怪談の季節ですし、そういうことをとても好みに思っていらっしゃる方は、うんといらっしゃると思います。特に女性は多いですね。本当に多いです。それでいて、霊に関してどんなことをご存じかなと思うのですが、皆さんあまりご存じではないのです。手にも右と左がある、足にも右と左があるように、物事には左右対称というものがございますが、霊の世界でも、良い霊と良くない霊と両方ございます。まったく中間の霊なんて存在いたしません。そういった霊の世界の中の、良くない霊の話をしているのです。

ところで、7月26日は何の日かご存じですか? そろそろ土用の丑ですが、7月26日は「幽霊の日」とされております。四谷怪談のお話をひきずっているものと思います。また、夜にお会いしましょうね。楽しみにしております。おやすみなさい。