初めに申し上げますが、今日は占いが良いとか悪いとか、そういう話をするのではありません。

「高島易断総本部」名乗る「幸運乃光」に賠償請求 読売新聞

この2〜3日、新聞やテレビで「占い」ということについて話題が出ております。私は、どうもこういう問題は、後を絶たないと思います。報道によると、「高島易断総本部」などという名称で言われております、この占いの場所で「祈願料」とかいう言葉を使って、非常に高額な金銭問題を起こしております。
しかし占いというものには、本来は「祈願」というものは存在しないのです。

占いはあくまでも占いなのですから、そこを考えなければいけません。「祈願」という言葉は、世の中に氾濫しております。例えば高速道路が開通する時には、その高速道路の交通安全を祈願して、神社の神主さんがお祓いをします。これは「祈願」という言葉を使います。しかし、その高速道路の交通安全を願って占い師がお祓いをしたという話は聞きませんし、あり得ないわけです。結局このあたりをよく考えて、区別しなければいけません。祈願ができるということは、すべて神仏の世界の話であって、占いの世界ではないということを、しっかり考えなければいけないと思います。

ここに出ております「高島易断」という言葉ですが、これは商標登録が認められないのです。なぜかというと、「高島易断」と名乗る占いの場所は、もの凄い数があるからです。ですから、高島易断というのを商標として認めようとしても、あまりにも数が多すぎて、どれか一つだけに対して認めることができないのです。それだけ数が多くなるということは、世間一般に「高島易断」と言えば信用できるというような感覚が、裏にあるのではないでしょうか。
占いは人間の迷いですから、そういうところから占いに興味を持ったり、色々なことを占いにおんぶするように依存するようなことが起きてくるのかもしれませんが、占ってもらう人の立場としても、きちんと見極めていくということは、良く考えなければいけないと思います。

NTTタウンページ「占い」掲載件数ちなみに、占いをする場所が日本にどのぐらいあるかということを考えてみましょう。まず、皆さんご存じないと思います。占いの場所と言っても、占い師が一人しかいないところから、占い師が大勢集まった「占いの場所」というようなところもあります。そういうのがどのぐらいあるかと言いますと、右の画像をご覧下さい。
これは、NTTのタウンページに「占い」として掲載されている件数が何件あるか、という表です。例えば北海道には、203件が占いとして電話帳に載っているのです。東京あたりはどうなのかと言いますと、東京は508件、神奈川だと148件、埼玉は98件、千葉は99件……、この中に高島易断も入っているわけです。それを考えてください。いっぱいあります。ですから、占いを受けようと思ったら、これだけの件数を見極めていかなければならないのです。高島易断と言われたら全部同じものだと考えてはいけないのです。その辺をよくお考え頂きたいのです。結局この、占いをする場所が全国にどれだけの数あるのかというと、3744件となっております。
ですから、人が迷いを持った場合に、そういうところを訪ねる人数というのは、例えば1カ所に2人ぐらいの人がお出かけになったとしても、1日8000人ぐらいいるのです。ある風水の本の著者は、来年の1年間は風水の予約が一杯だと言って、そういった宣伝をテレビで平気でします。テレビのアナウンサーも「来年1年間もう予約ができないんですよ」みたいなことを平気で言っています。何もかも、テレビさまさまですかね。


結局は、占い師に占ってもらうということは、一つのゲームだと考えなければいけません。ここで私は重ねて注意をいたしますが、占い師が「因縁」という言葉を出すことがあるようです。しかし、占いに因縁を鑑定する力は、まったくありません。
「因縁」ということに関して、一番きちんとしているのは仏教でございます。例えば、「縁起」という言葉があります。よく縁起が良いとか悪いとか言いますね。この言葉すら、仏教から発生した言葉なのです。もちろん「因縁」という言葉もそうです。
「因縁を取ってしまわなければダメだ」というようなことを占いで言われたら、それは真っ赤な嘘で、あり得ないことです。またそういうことは、占いでは絶対にできません。それを言えるのは仏の世界だけですし、因縁をどうこうする力があるのは、神仏の世界だけなのです。ですから、因縁の話を持ち出してくる占い師は、100%その人に脅しをかけていると考えて間違いありません。
ある意味では、占いに行く人はすでに自分で因縁を作っているから、占いに行かなければならないようなことになるのです。しかしそれは、占いの世界でどうこうできるものではありません。仏教のきちんとした場所なら話は別ですが、占い師に因縁とかそういうことが、わかるわけがありません。ですから、因縁を引っ張り出す占い師は、完全に脅しです。占い師から、因縁だとか祈願だとか言われても、それは占いの世界には存在しない話です。それをしっかり覚えてください。これは本当に大切なことです。
例えば、振り込め詐欺もこれだけ騒がれているのに、全然無くなりません。人間というのは、色々な人が色々なお話や注意をしても、欠点を持ったり、きちんとした判断ができなかったりする時があるのです。ですから占いも、人を助けることはあります。何事をするのでも、良くご判断なさって、自分のきちんとした判断で、自分の信頼、その一つの物に対する信頼、それをしっかり確立してからでないと、事は動かないのです。

ただ、その占いというものを表に出している宗教法人が、この「幸福乃光」ですか。ここが高島易断という名目で、先祖供養とか、そういったことを言っているということが、新聞に書いてございました。ここは以前に特定商取引法に違反して、経済産業省から営業停止を言われたということです。経済産業省によると、ここでは相談に来た人に対して「地獄に落ちる」と脅したり、相談に来た人が断っているのに、もうやめられないと言って強制強要をするとか、そういったことがあったようです。これはまったく言語道断、飛んでもない話です。どうぞ本当にご注意してください。我々も大変迷惑しております。