ブログネタ
旅に出よう! に参加中!
お盆のこの時期には、田舎へ帰ったり、どこかへ家族旅行に行ったり、遊びに行ったりする人たちで、どこもかしこも大変な混雑になります。
皆さんもご存じだとは思いますが、このお盆というのは、立派な仏教の行事です。

昔は「藪入り」と言いまして、お店に住み込みをして奉公修行をしている子供達や、嫁入りをした娘さん達が里帰りするしきたりがありました。それはかつてはお正月だけでした。それが江戸時代になってから、ここ250年ぐらいの間に、お盆も藪入りということが広まったそうです。どんな修行をしている身でも、実家に帰って御先祖様にお参りをしなさい、という意味に解釈して間違いないと思います。お盆というのは、このような形で庶民の生活に密着していたのでしょう。
ところが今では、藪入りできるような人間ではない人たちが、どんどん休みを取って、海外へ行ったり地方へ行ったりしています。これでは御先祖様にお参りどころではなく、自分の楽しみのために時間を使うのがお盆になってしまいました。これは決して良いことではありません。
仏教では「盂蘭盆会(うらぼんえ)」というのが、お盆の正式な呼び方です。盂蘭盆会とは、サンスクリット語の「ウランバーナ」(「甚だしい苦悩」の意味)という言葉が元になっています。
経典によりますと、釈迦の内弟子である目連(もくれん)という人が、亡くなった母親はどうしているかを見てみると、母親は餓鬼道に落ち、逆さ吊りにされて非常な苦しみを受けていました。そこで目連は祭儀を設けて仏・法・僧に供養し、母親を苦しみから救ったというのが、盂蘭盆会の由来です。
そしてお盆の時期には必ず行われる盆踊りは、そうして救われた者の喜びを表すものであったと言われています。
このようにお盆というのは、きちんと御先祖様の霊を迎え、送り、冥福を祈り、その苦しみを救うという気持ちを持つ行事です。ですから春と秋に来るお彼岸と合わせて、こういった仏教的な行事というものは、絶対に外せないものです。それが日本人として大事なしきたりでしょう。
この4、5日はお盆休みですから、どうぞご自由にとは思いますけれども、御先祖様に対する心は忘れないでほしい、というのが今の私の心境です。