今日の御法話的な話は、皆さんが色々人生経験の上で感じていらっしゃることだとは思いますが、人間の一生を変えてしまうかもしれない、また変えてしまうことがあるという話をします。
それは、人と人との間の約束事です。

約束をしましたという、その心と心の繋がり、気持ちと気持ちの繋がりは、約束をすることで繋がっていきます。
しかし、最近のこの世相の中で、女性の約束というものが破壊されております。
それは、約束を反故にする、放棄する、そして約束をする時自体に、もう軽々しい感じで約束をしてしまうのです。
例えば、この日にお会いして、会議をしましょうと言っても、その日になると何らかの都合が悪くなって会議を延期するとか、また、お友達同士でこういう計画でどこかへ行きましょう、そうしましょうと言って、色々と旅行のプランを立てたとしても、どこかでそれが崩れていってしまって、約束が反故になるのです。どうしてそうなるのかなと考えます。
男と女の間の愛情の約束もそうです。お互いに恋をしていますから、恋の約束もありますよね。でも、簡単にそれを破ります。あたかも愛の約束なんか無かったかのように、さらりと忘れて、約束を破ってしまいます。
なぜこんなに軽薄な約束が多いのかと言いますと、それは弁解が上手になってきたということです。
私は、弁解は嘘よりも悪いと思っています。自分を傷つけないために、相手を無理矢理納得させようとするような弁解を言う人は、私は罪人だと思っております。
この世には、確かに悪い人もいますが、一番悪い人は、愛の嘘をつく人です。そして次に悪い人は、嘘を受け入れてしまうことです。そして、約束をしていたのに、相手に簡単に言い訳をくっつけられて、約束を破られてしまうということは、そういう自分も軽薄な人間なのだという反省をしなければなりません。あなたがきちんと礼節を守り、きちんと生活をしているならば、相手もあなたのことを尊敬しているはずでしょう。

しかし、人の言うことを聞かず、すぐに約束を破ったり、ころころ変わったりする人間は、絶対に幸せになりません。むしろ、大きな仏の罰や神の罰が当たるでしょう。それは、その人に罰を当てたいのではなくて、もうそういう人間の人生は変えてしまおうというのが、仏の考えです。仏というものは、慈悲のお方です。しかし、約束を破るような人間に関しては、慈悲は持っていません。と同時に、もう人間としての価値がありませんから、仏はそういう人を捨てるでしょう。
世の中には、悪い人がいます。自分の欲望のために、着物や洋服や、そういう物を求めて、それを蒐集するために、自分に加担してくる人間を利用するようなことは、ものすごくあるのです。そして、女性の心に潜む悪魔と同じように、煩悩の鬼というものが女性にはあります。でも、愛情の面での約束は絶対に破ってはいけません。愛の約束を破るのは、世界最大の人間の汚点です。

私が今日、このように書いていますのは、あまりにも周りにそういう人が多くて、そしてそういう人が段々増えてきたと感じるからです。約束を破ることを何とも感じないと、また平気で次の約束をして、その約束をまた破ります。それは全部自己中心なのです。そして都合の悪いことは断って、すべて言い訳で済ませるのです。
私が今日、このような嫌な話を書かなければいけないのは、気づいてもらいたいからです。約束というものは、人の人生を変えてしまいます。安易な約束をして、それを守らないということは、自分が底辺の人間だということを、相手に知らしめているような形です。
絶対に嘘はつくものではありません。裏切りはするものではありません。自分を高めて、立派な心を持つようになって下さい。「今はそういう時代だから」とか、「今時の人はそうなのよ」とか、そんな言葉は何の弁解にもなりません。それは、この世から大急ぎで逃げ出しているような、不埒な人間が多いのです。どうか心を正しく、約束を正しく守る、愛した人の心を大事に守る、そういう感情が、人間になければいけません。
どうか素晴らしい人になっていただきたいと思っております。そして、あなたを裏切ったような人がいたら、それを許すのも寛大なのですが、その人とのお付き合いは、それでクローズすることが、私は大事なことだと思っております。